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なばなの里のイルミネーション

3月24日(土)車で桑名市へ。

桑名街歩き3時間
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シティホテルのレストランで昼食後、市内を散策。強風の中ひたすら歩く。「大倉陶器」に立ち寄り陳列棚の商品をじっくり見る。なかなかの品揃え。店主の方のセンスがいい。購入は帰路にするとして、揖斐川堤防に向う。川岸を北に向い「九華公園」「柿安」「六華苑」を巡り「バロー桑名東店」で休憩。寺町通り商店街(土曜日なのに閑散とした佇まい)を南に抜け、再度「大倉陶器」。大皿を4枚購入。

夜は「なばなの里のイルミネーション」
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今回の旅行の主たる目的はこれ。ビアホールで食事をしながら暗くなるのを待つ。その後雑踏の中、いくつかのテーマ別イルミネーションを鑑賞する。単なるライトアップではない。神戸のルミナリエのようなパネルを重ねた構造体でもない。特徴は新たなライティング方式と雄大なスケール。とりわけ「日本の四季」に注目した。

かつて19世紀末から20世紀初頭にかけて西欧の画家たちが光に焦点をあてた。つまり印象派から新印象派の画家たちは、刻々と変化する光の多彩な姿を追究した。しかしこれは日中の太陽光の反射としての光であり、その光の強度を絵具の色点の並置(点描法)により網膜上で混合することによって得ようとした。

今日、テレビやパソコンなどの液晶画面は色光のドットによって文字や映像が表されている。太陽光の反射光からデジタル人工発光体の光へ。自然の空間に張り巡らされた何十万球かのLEDの色光が音響とともにゆっくりと、また瞬時に変化していく。映画館スクリーン上の3D映像を見る体験ではない。現実の空間(風景)の座標に与えられた色光の明滅による動画をみているのだ。ジオラマ映画館とでも言えようか。

1998年(平成10年)の中学校学習指導要領改訂では美術科の内容の表現(2)デザインや工芸などに表現する活動において「形や色彩、材料、光などがもたらす性質や感情を理解し、機能的な生かし方を考え、美的感覚を働かせて美しく構成したり装飾したりすること。」として新しく「光」が取り上げられた。当時、改訂の協力者であった私は、担当の文部省遠藤視学官からこの提案をお聞きし、極めて妥当であり、これまで正式に取り上げてこなかったことが不思議なぐらいだと感じた。しかし、LEDが新しい発光体としてのこれほどまで普及するとは夢にも思わなかった。

錯綜する現実と非現実の境界を確かめようとするかのように、私も含めて入場者のほとんどが「デジタルカメラ」を手にしてシャッターを切り続ける。色光のパルスとしてデジタル化された風景の再デジタル化を目指して。

健康的な一日

この日は歩数20056、14.5㎞歩いた。大変健康的。早めに就寝。イルミネーションの余韻をまぶたに浮かべながらぐっすり寝る。
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「日本の教育文化を考える」-倫敦の鍵穴から教育をみれば- 浅田匡 日本教育新聞社

この本は日本教育新聞社のWebに連載されたレポートをまとめたものである。全22話。それぞれ短文で極めて読みやすい。常に自らを劣位に置き、海外の文化や制度を羨望のまなざし見つめる日本特有のスタイルではなく、倫敦(ロンドン)生活の中で身をもって経験した英国の文化とそれを土台にした英国の教育から日本の教育を逆照射する試みである。キャッチアップ型教育改革からの脱却。これが著者の基本的な主張である。しかし英国から学ぶ点は多くある。これも著者の主張である。

・生涯学習社会の到来と言われながら、いつでもどこでも学べる教育環境が整っただろうか。
・個に応じた教育の推進を唱えながら、習熟度などあてがいの物差しで測れる単なる個人差として矮小化していないだろうか。
・具体的な経験を通して学ぶことも大切さを認めながらも、授業の大半がデスクワークになっていないだろうか。
・教育活動とって重要な文化的支援や適切な環境づくりを進める施策がとられているだろうか。
・グローバル化する社会の流れに沿いながらも、文化的アイデンティティを絶えず検証する作業が行われているだろうか。
・保護者・家庭に子育ての当事者意識が薄れ、それを全面的に学校のサービスに求めるようになってきたのはどうしてだろうか。

うわべだけの変革と対処療法。近年、日本の教育は改革と称してこれらを繰り返すことによってどれほど混乱と疲弊を招き、日本独自の学校文化や授業研究を中心とする教師文化などを根こそぎ葬ってきたことか。そのような困難の中であっても、大切にしたいことは教師が互いに実践を交流、つまりパッションとモチベーションが高まりあう共同研究だと著者は強調する。

英国の教育改革と言えば、すぐに思い浮かべるのがサッチャー改革である。これを研究者によっては、その市場原理導入によって、かえって学力低下や格差拡大を招くとともに地域のコミュニティの崩壊現象まで起こしたとされる。教育改革でなく教育破壊であると酷評する。この改革を礼賛したのが安倍晋三元首相。典型的なキャッチアップ。

「ロンドンの鍵穴から見えていたことは、人が人として生活するということを足場にして考えられてきた学校教育や家庭教育の姿だったのかもしれません。日本の教育を考えるならば、その足場である人が人として生活することが学校教育の足場であることが忘れられ、生きていくために何が必要かという視点からのみ学校教育が考えられているのではないでしょうか。すなわち、子どもたちは今を生きているのであり、その今を生きているということが学校教育の基盤であるということではないかと思います」

 ・・・ 将来のために今を虚しくする教育から、将来のために今を輝かす教育が求められる。この本の締めくくりである。

第14回全京都美術教育連合研修会に参加して

3月11日(土)に第14回全京都美術教育連合研修会が開かれた。名称は厳めしいが、京都府の公立及び私学を含む美術教育研究団体の連合体で、保・幼・小・中・高・大の校種間の連携と交流を図る組織である。

その歴史は古く、誕生は昭和30年代。美術教育の充実を目指して、京都教育大学を要に京都府と京都市教員の研究・実践交流が始まりとされている。昭和60年に正式な規約がつくられ、京都市の研究会を中心として定期的に研修会が開かれるようになり、今日を迎えている。

京都府以外の近隣府県・都市の研究会にも参加を呼びかけ、多いときは80名を上回る参加者があった。今回は62名。
 
■ 研究発表
ひいらぎ保育園園長 中田 純子 先生
京都市立宇多野小学校教諭 村中 誠士 先生
京都市立衣笠中学校教諭 野田 朋子 先生
■ 講 演 「美術教育が育む生きるかがやき」
文部科学省 教育課程教科調査官 東良 雅人 先生

全京都1

東良先生は調査官として1年目。前年度までは京都市教育委員会の指導主事。今年度の講演回数は36回。その最終回が地元京都市での講演になった。一見ややくつろいだ様子に見えるが、ご本人にとって一定のプレッシャーがあるかもしれない。1年前より体型はスリム。関東弁に少しシフト。いつものようにマック(キー・ノート?)で達者なプレゼン。少し違ってきたのは「言語活動能力の重視」を意識してか、大村はまの文章を含め引用文が多いこと。でもわかりやすい。A表現(1)絵や彫刻などの表現活動から(2)デザインや工芸などの表現活動に話題が移ったとき、俄然話がおもしろくなった。その中の一つ。飲料缶のデザイン。その完成作品を自販機(模型)で展示するアイデアは秀逸。その自販機の取り出し口を覗き込む小さな子どもの姿を撮った写真には、思わず吹き出しそうになった。

日本国中で、仕事のほとんどを美術教育を中心に展開できる唯一の人物は、ほかでもない教科調査官である。重たいものをいくつも背負い大変だが、めげることなく、それらをむしろをバネにして、さらにパワーアップして、美術教育の進展に尽くしてもらいたいと願っている。

東良先生が京都の宝であるように、全京都美術教育連合も京都が誇る財産でありよき伝統である。美術教育の全国大会の京都開催が決まるや否やこの連合体が土台となってそれを受け止め、直ちに実行委員会が組織される。かつて事務局を担当させていただいた私にとって、全京都美術教育連合へのおもいはひとしお。多忙を極め、研究会の激しい世代交代が進む中、今後も大切なものとして受け継いでもらいたいと願っている。
 
プロフィール

ryoichi25r

Author:ryoichi25r

細谷 僚一 hosotani ryoichi
■ 大阪府箕面市生まれ(1948)
■ 京都教育大学教育専攻科美術工芸修了
■ 京都市立中学校教諭(美術科)16年
■ 京都市教育委員会学校指導課指導主事7年
■ 京都市立中学校教頭2年
■ 京都市教育委員会教職員課 人事主事5年
■ 京都市中学校校長5年(定年退職)
□ 大谷大学 教職支援センター教職アドバイザー4年(終)・非常勤講師3年(終)
□ 立命館大学 非常勤講師5年
□ 京都嵯峨芸術大学 教授3年
□ 京都女子大学 非常勤講師1年


履歴が示すように、専門は学校教育と美術科教育です。もともと好奇心旺盛なたちなので、様々なことに関心があります。学校教育にしても美術科教育にしても他のジャンルとのかかわりや歴史的観点から俯瞰的にみていくつもりです。

「美術科教育の未来」
2050年あたりに照準(大風呂敷)をあて、改善の姿を描こうと思っています。

「私の本棚」
読んだ本のまとめや感想をできるだけコンパクトにして整理したいと考えています。最も工夫したいことはそれぞれの本の関連づけです。

「気づ記・思いつ記」
日々の生活の中で気づいたことや思いついたことなどを日記のように表したいと思っています。


 

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