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一枚の葉書

以前の話である。中学校研究会美術部会総会後の懇親会案内が送られてきた。出欠確認の葉書も同封されている。この葉書を見て驚いた。所定の郵便番号の枠から大幅に外れて印字された番号、最後の数字は葉書用紙からはみ出している。当然のように宛先は右側ぎりぎりになっている。裏面もセンターがずれている。

私はこの葉書を使う気がしなかった。手書きで自前の葉書を送った。懇親会当日、幹事役の先生に、葉書が入っていなかったのではなかったのかと確認された。「あのような葉書をあなたが出したのか」信頼していたことが裏切られた。その感覚の中で「いくら忙しくても、あの葉書はない」「美術の教師失格ではないか」と言ってしまった。・・・ような気がする。その後、和やかの雰囲気の中で、顧問の立場で些細なことをさも大事件のように言ったものだと反省しながら、私の美術科教師観を語った。理解してくれただろうか。

私が新採だったころ、先輩の美術科教師の多くは、作家活動をされていた。作家として作品制作しているからこそ、充実した美術科教育ができるのだという自負をもっておられた。しかし、ベレー帽をかぶられた先生方の姿を見て、正直に言ってタイムスリップして過去に戻った感覚に襲われていた。

私も高等学校時代から、誰にも負けないほど強烈な作家志向をもっていた。教員になり、それなりの葛藤があったものの、作家の視点でなく学校教員の立場で美術科の授業づくりとその改善に努めてきた。

生徒にとって教師が最大の教材とすれば、そして美術科教師が美術文化を追究し実践する生きたモデルとすれば、作家活動をするかしないにかかわりなく、一枚のプリント、一つの文具の選定、教室の環境構成などに美術科教師としての力が様々な場面で生かされることを期待したい。

「分かればよい」それでは美術科教育などいらない。一枚の葉書にどのように心を込めるか、どのように敬意を表すか。そのためにどうレイアウトを工夫し、内容にあった書体を選び、文字の大きさを適切に調整する。「やはり美術科の教師だ」「やはり美術科教師の作品」と思わせたいものである。

※ このブログは、もちろんオリジナルではない。画面のすみずみまで創意工夫を凝らし、意図するものをより鮮明に表したいものである。いかんせん、能力不足。上記の主張と矛盾している。


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プロフィール

ryoichi25r

Author:ryoichi25r

細谷 僚一 hosotani ryoichi
■ 大阪府箕面市生まれ(1948)
■ 京都教育大学教育専攻科美術工芸修了
■ 京都市立中学校教諭(美術科)16年
■ 京都市教育委員会学校指導課指導主事7年
■ 京都市立中学校教頭2年
■ 京都市教育委員会教職員課 人事主事5年
■ 京都市中学校校長5年(定年退職)
□ 大谷大学 教職支援センター教職アドバイザー4年(終)・非常勤講師3年(終)
□ 立命館大学 非常勤講師5年
□ 京都嵯峨芸術大学 教授3年
□ 京都女子大学 非常勤講師1年


履歴が示すように、専門は学校教育と美術科教育です。もともと好奇心旺盛なたちなので、様々なことに関心があります。学校教育にしても美術科教育にしても他のジャンルとのかかわりや歴史的観点から俯瞰的にみていくつもりです。

「美術科教育の未来」
2050年あたりに照準(大風呂敷)をあて、改善の姿を描こうと思っています。

「私の本棚」
読んだ本のまとめや感想をできるだけコンパクトにして整理したいと考えています。最も工夫したいことはそれぞれの本の関連づけです。

「気づ記・思いつ記」
日々の生活の中で気づいたことや思いついたことなどを日記のように表したいと思っています。


 

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